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気になるお肌

知ってた?ニキビができる仕組み

ニキビの原因のアクネ菌とは?

ニキビケア関連の薬品や基礎化粧品のCMで頻繁に耳にするのが「アクネ菌」という名称です。
アクネ菌自体は自然界では全く珍しい存在ではなく、顔や体にニキビがあるなしに関わらず今も私達のすぐそばに無数に存在しています。

アクネ菌は正式には「プロピオバクテリウム・アクネス」と言われている常在菌で、人の体の中にいるときには主に腸管内の腸内細菌の一つとされています。

普段は腸の中にいるアクネ菌がどうして顔などに出てくるのか不思議に思ってしまうところですが、これはアクネ菌の基本的な性質である「脂肪分が多い場所に移動する」ということが関係しています。

腸内にいる細菌の多くは血液の流れによって全身にも運ばれていきますので、その過程で体の特定の部分に脂肪が多く集まっているところがあるとそこに多くとどまるようになってしまいます。

なお腸内にいるアクネ菌は腸内細菌の中でもブドウ球菌の次に多い細菌とされているので、腸内から完全に除去するということはまず不可能と思った方がよいでしょう。

顔のニキビで説明をすると、顔の皮脂が多くたまることでそこにアクネ菌が集まり、さらに古くなった皮脂が毛穴を塞いでしまうことで毛穴の奥でアクネ菌が大量に繁殖してしまうことになります。
この角栓による毛穴の閉塞もニキビを引き起こす原因の一つであるので、皮脂が出やすく肌の代謝スピードの早い顔の部分で集中的に起こるのです。

洗顔のしすぎはニキビを悪化させる原因

思春期など顔の部分で皮脂が大量に分泌されるとニキビも大量に発生してしまうことになります。
ニキビにもいろいろな種類がありますが、悪化すると白ニキビや黒ニキビといったように内部に膿が貯まって大きく膨れ治っても皮膚に大きな穴が残る重大な症状になることがあります。

ニキビに悩む人の多くは少しでもそんな皮脂をなくそうとして強力な洗浄力のある洗顔剤を使用しますが、それはニキビ治療の根本的な対策にはなりません。

というのもあまり極端に皮脂を除去してしまうと、急激に顔から不足してしまった皮脂を補おうとしてより一層顔の部分に皮脂を分泌しようと体が働いてしまうからです。
つまり除去しようとすればするほど余計に皮脂が顔に出てしまうということです。

ですのでニキビに悩んでいるならまずは落としすぎない適切な皮脂量にすることができるような洗顔料を選んで使用することが大切になります。
よく芸能人などで「お湯だけ洗顔」や「石鹸での洗顔」を美容対策として挙げている人がいますが、それらも落としすぎずに洗顔するための有効な方法の一つです。

自分ではどういった洗顔料を選べばよいわからない場合には、カウンセリング化粧品などタイプ別に選べる製品の中から適正なものを教えてもらうとよいでしょう。