熱中症予防に効く”栄養”とは

夏場に増える熱中症のしくみ

春先から初夏の時期にかけて、天気予報に登場してくるのが「熱中症危険度」です。
これはその日の気温の上昇や湿度などの要素から熱中症の危険性がどれくらい高いかということをだいたいの数値で示したものですが、夏も本番になってくると都心部や関東近県付近は連日連日「危険」の表示が出るようになります。

熱中症は文字通り過度な熱の中にさらされることによって起こる体調の異変のことですが、案外その重大さはあまり広く知られていません。
熱中症は生命を落としてしまうこともあるほど危険なもので、一人暮らしの人などが室内で発症してしまうと発見の遅れから危険度はさらに高まってしまいます。

熱中症の進行は4段階となっており、軽度なものならすぐに涼しいところに移動して休めば大丈夫なのですが、重度になると仮にその後運良く回復をしても重い障害が残ってしまうことになります。

基本的な熱中症が起こるメカニズムとしては、まず暑い場所に行くことで体の表面の血流が促進されることでそれが全身に回る血流量を増やし、脳に血液が十分に行き渡らないための立ちくらみやめまいが起こります。

その後体温を冷ますために汗を大量にかくようになるので、それが続くことで体内の水分がなくなり十分に汗で体温を下げられなくなります。
そうした脱水症状が進むと全身の体温を下げることができなくなるので脳が加熱されすぎ正常に機能できなくなります。

一度熱によって破壊された脳細胞はその後涼しいところで体力が回復しても元通りになることは難しいので、重篤な熱中症になってしまうことでその後半永久的に体の部分が正常に機能しなくなってしまうのです。

熱中症を防ぐためにとるべき成分

熱中症を重篤な症状に進ませないために最も重要なのが暑い場所に行くときには時間ごとに休息をとるようにし、水分を十分に補給するということです。

ただしこのときに注意したいのが、ただ水をそのまま飲んだとしても急激に体内から失われてしまった水分を補うことはできないということです。

夏場になると「塩飴」といった塩分を含む製品が多く販売されますが、これは熱中症の対策として塩分に含まれる「ナトリウム」が有効だからです。
「生理食塩水」という言葉があるように私達人間の体は微量の塩化ナトリウムが含まれた体液で構成されているので、その成分により近い飲み物は効率よく体内に水分を吸収させてくれます。

また熱中症直前の発汗が大量になったときには、体内のマグネシウムやカルシウム、カリウムといったミネラル分が流出してしまいます。
従って夏場の熱中症を防ぐためには、こうしたミネラル分を多く含む液体を備え早めに飲むようにすることでより的確に予防をすることができます。